レッスン
くまのぬいぐるみを塗ろう!ふわふわ・フサフサな質感の塗り方(前半)
今回は「くまのぬいぐるみ」をテーマに、「ふわふわ・フサフサとした毛の質感の塗り方」をご紹介します。 可愛いぬいぐるみを、一緒に楽しく塗っていきましょう。 今回、使用する線画について 今回使用する線画には、毛の流れを示したアシスト線が入っています。そのため、初心者の方でも自然なフサフサ感を出しやすいのが特徴です。 毛の流れが描かれている【アシスト線あり】と【アシスト線なし】の2種類をご用意しています。慣れてきたら、ぜひ毛並み線のないバージョンにも挑戦してみてくださいね。 ヌリイロ公式サイトでは、すぐに使える ダウンロード版と、塗り絵専用紙に「印刷済み」の塗り絵線画を購入できます、ご自身のスタイルに合わせてチェックしてみてください。 >> 「くまのぬいぐるみ」の線画はこちら 基本の塗り方|フサフサ感を出すコツ 鉛筆の持ち方と動かし方 色鉛筆はしっかり尖らせ、上から下、または下から上へ、引っかくようにシャッと線を入れる塗り方をメインに使います。(シャッシャ塗り) >> 基本の塗り方レッスンはこちら 今回は茶色を使用し、線画の毛の流れを参考にしながら描いていきましょう。 短い毛の部分も、「線を重ねる」ことを意識して描いていきます。 まずは軽いタッチで下塗りを行い、力を入れすぎてベタっとしないよう注意してください。 塗りにくい角度は、紙を動かして塗りやすい向きに変えるのも大切なポイントです。 観察することが上達の近道 くまだけでなく、他の動物や、ファー素材の洋服などを塗る時も同じです。 毛の長さや流れはそれぞれ違うので、「どんな方向に流れているか」「どこが密集しているか」をよく観察してみましょう。 立体感を意識した毛の描き方 ただ毛を描き足すのではなく、腕や足の丸みを意識しながら毛の向きを考えることが大切です。 足の部分は、特にやさしいタッチで、ふんわりとした柔らかさを意識して塗っていきます。 あえて線を揃えず、ランダムさを残すことで、より自然なフサフサ感が生まれます。...
くまのぬいぐるみを塗ろう!ふわふわ・フサフサな質感の塗り方(前半)
今回は「くまのぬいぐるみ」をテーマに、「ふわふわ・フサフサとした毛の質感の塗り方」をご紹介します。 可愛いぬいぐるみを、一緒に楽しく塗っていきましょう。 今回、使用する線画について 今回使用する線画には、毛の流れを示したアシスト線が入っています。そのため、初心者の方でも自然なフサフサ感を出しやすいのが特徴です。 毛の流れが描かれている【アシスト線あり】と【アシスト線なし】の2種類をご用意しています。慣れてきたら、ぜひ毛並み線のないバージョンにも挑戦してみてくださいね。 ヌリイロ公式サイトでは、すぐに使える ダウンロード版と、塗り絵専用紙に「印刷済み」の塗り絵線画を購入できます、ご自身のスタイルに合わせてチェックしてみてください。 >> 「くまのぬいぐるみ」の線画はこちら 基本の塗り方|フサフサ感を出すコツ 鉛筆の持ち方と動かし方 色鉛筆はしっかり尖らせ、上から下、または下から上へ、引っかくようにシャッと線を入れる塗り方をメインに使います。(シャッシャ塗り) >> 基本の塗り方レッスンはこちら 今回は茶色を使用し、線画の毛の流れを参考にしながら描いていきましょう。 短い毛の部分も、「線を重ねる」ことを意識して描いていきます。 まずは軽いタッチで下塗りを行い、力を入れすぎてベタっとしないよう注意してください。 塗りにくい角度は、紙を動かして塗りやすい向きに変えるのも大切なポイントです。 観察することが上達の近道 くまだけでなく、他の動物や、ファー素材の洋服などを塗る時も同じです。 毛の長さや流れはそれぞれ違うので、「どんな方向に流れているか」「どこが密集しているか」をよく観察してみましょう。 立体感を意識した毛の描き方 ただ毛を描き足すのではなく、腕や足の丸みを意識しながら毛の向きを考えることが大切です。 足の部分は、特にやさしいタッチで、ふんわりとした柔らかさを意識して塗っていきます。 あえて線を揃えず、ランダムさを残すことで、より自然なフサフサ感が生まれます。...
白が塗れない人!これを見て!白いモノを塗る時の考え方
「白ってどうやって塗ればいいの?」これは、塗り絵やイラストを描く人が一度は悩むポイントではないでしょうか。 白いものは難しい、どこまで塗っていいかわからない、何色を使えばいいのかわからないそんな悩みを持っている方はとても多いと思います。 でも実は、白に対する考え方・捉え方を知るだけで、白はぐっと塗りやすくなります。今回は、白いものを塗るときの基本的な考え方をお伝えします。 「白=何もない」は思い込み 白色と聞くと、「色が何もない」「塗らないほうがいい」と感じてしまいがちです。そのため、 どこまで塗っていいのかわからない 色を入れたら白じゃなくなりそう 何色を使えばいいのかわからない と悩んでしまいます。 ですが、白は決して「何もない色」ではありません。他の色と同じように、光と影があります。 白にも、 明るい白 暗い白 その中間の白 といった段階が存在しています。 白い服をよく見てみよう 例えば、白い服を着た人物のイラストを見てみてください。全体としては白に見えますが、本当に色は何もないでしょうか。 部分的に見ると、影になっている場所は少し青みがかったグレーに見えたりします。これは「色のない白」ではなく、色を持った白です。 どんな白でも、必ず明暗の差があります。まずは「白にも段階がある」ということを覚えておいてください。 色ではなく「差」を見る 次に、丸い形を想像してみましょう。 ある背景の上に置かれた丸は、薄いグレーに見えるかもしれません。でも背景を変えると、同じ色の丸が白く見えることがあります。 丸の色は変わっていなくても、背景の色が変わるだけで印象が変わるのです。 これは、人の目が「色そのもの」ではなく、**周りとの違い(差)**で色を判断しているからです。 周りに色があると白は塗りやすい 例えば、黄色みのある花を見たとき、影の部分にはかなり色が入っていても、周りに色があることで「少し黄色みのある白い花」と自然に認識できます。...
白が塗れない人!これを見て!白いモノを塗る時の考え方
「白ってどうやって塗ればいいの?」これは、塗り絵やイラストを描く人が一度は悩むポイントではないでしょうか。 白いものは難しい、どこまで塗っていいかわからない、何色を使えばいいのかわからないそんな悩みを持っている方はとても多いと思います。 でも実は、白に対する考え方・捉え方を知るだけで、白はぐっと塗りやすくなります。今回は、白いものを塗るときの基本的な考え方をお伝えします。 「白=何もない」は思い込み 白色と聞くと、「色が何もない」「塗らないほうがいい」と感じてしまいがちです。そのため、 どこまで塗っていいのかわからない 色を入れたら白じゃなくなりそう 何色を使えばいいのかわからない と悩んでしまいます。 ですが、白は決して「何もない色」ではありません。他の色と同じように、光と影があります。 白にも、 明るい白 暗い白 その中間の白 といった段階が存在しています。 白い服をよく見てみよう 例えば、白い服を着た人物のイラストを見てみてください。全体としては白に見えますが、本当に色は何もないでしょうか。 部分的に見ると、影になっている場所は少し青みがかったグレーに見えたりします。これは「色のない白」ではなく、色を持った白です。 どんな白でも、必ず明暗の差があります。まずは「白にも段階がある」ということを覚えておいてください。 色ではなく「差」を見る 次に、丸い形を想像してみましょう。 ある背景の上に置かれた丸は、薄いグレーに見えるかもしれません。でも背景を変えると、同じ色の丸が白く見えることがあります。 丸の色は変わっていなくても、背景の色が変わるだけで印象が変わるのです。 これは、人の目が「色そのもの」ではなく、**周りとの違い(差)**で色を判断しているからです。 周りに色があると白は塗りやすい 例えば、黄色みのある花を見たとき、影の部分にはかなり色が入っていても、周りに色があることで「少し黄色みのある白い花」と自然に認識できます。...
金属とプラスチックの質感の出し方|いろいろな素材の塗り方②
今回は、「硬くてツルツルした素材」を色鉛筆で表現する方法を紹介します。 前回の「柔らかい素材」編に続いて、今回も球体の線画を使って、以下3種類の質感を描き分けていきます。 プラスチック 金属 マットな金属 硬い質感の練習にぴったりなので、ぜひ一緒に塗ってみてください。 >> 柔らかいフワフワ&フサフサ | いろいろな素材の塗り方①>> 質感の塗り方(練習用)線画ダウンロード ◆ 硬くてツルツルした質感を作る3つのコツ ① 光と陰の“コントラストの強さ”で素材感が変わる 硬さを感じる素材は、明るい部分と暗い部分の差(コントラスト)が強いという特徴があります。 例えば、ゴルフクラブのヘッドや金属部品は、明るい部分と暗い部分が急激に切り替わって見えます。一方で、缶のようなマットに近い金属は、コントラストがやや弱く、落ち着いた質感になります。 同じ「硬い・ツルツル」でも、「コントラストの強弱で質感が大きく変わる」という点を意識しましょう。 ② 塗りムラを残さず、均一に塗る ツルツルした表面を描くときは、「隙間・ムラ・筆圧のばらつきをできるだけ出さない」ことが重要です。 線を残すような塗り方や、塗りムラがあると、表面がザラザラした印象になってしまいます。 ポイントは以下の通りです。 小さく細かく動かして塗る いきなり強く塗らず、少しずつ重ねていく 塗り跡が残らないように滑らかにつなげる ③...
金属とプラスチックの質感の出し方|いろいろな素材の塗り方②
今回は、「硬くてツルツルした素材」を色鉛筆で表現する方法を紹介します。 前回の「柔らかい素材」編に続いて、今回も球体の線画を使って、以下3種類の質感を描き分けていきます。 プラスチック 金属 マットな金属 硬い質感の練習にぴったりなので、ぜひ一緒に塗ってみてください。 >> 柔らかいフワフワ&フサフサ | いろいろな素材の塗り方①>> 質感の塗り方(練習用)線画ダウンロード ◆ 硬くてツルツルした質感を作る3つのコツ ① 光と陰の“コントラストの強さ”で素材感が変わる 硬さを感じる素材は、明るい部分と暗い部分の差(コントラスト)が強いという特徴があります。 例えば、ゴルフクラブのヘッドや金属部品は、明るい部分と暗い部分が急激に切り替わって見えます。一方で、缶のようなマットに近い金属は、コントラストがやや弱く、落ち着いた質感になります。 同じ「硬い・ツルツル」でも、「コントラストの強弱で質感が大きく変わる」という点を意識しましょう。 ② 塗りムラを残さず、均一に塗る ツルツルした表面を描くときは、「隙間・ムラ・筆圧のばらつきをできるだけ出さない」ことが重要です。 線を残すような塗り方や、塗りムラがあると、表面がザラザラした印象になってしまいます。 ポイントは以下の通りです。 小さく細かく動かして塗る いきなり強く塗らず、少しずつ重ねていく 塗り跡が残らないように滑らかにつなげる ③...
柔らかいフワフワ&フサフサ | いろいろな素材の塗り方①
今回は、コットンボールのような毛玉・毛糸玉・ファーなどに応用できる塗り方です。「ベタ塗りはできるけれど、ふわっとした柔らかさや、毛のフサフサ感がうまく出せない…」そんなときに役立つ、柔らかい素材の表現方法をまとめました。 今回のテーマ:ふわふわ/フサフサの描き方 柔らかい素材といっても種類はさまざまですが、今回扱うのは次のような質感です。 コットンボールなどの毛玉 毛糸玉 ファー素材 動物の毛(応用) まずは円(球体)を使って、質感と立体感をわかりやすく練習していきます。今回の線画も、ヌリイロサイトから無料ダウンロードもできますので、必要な方はお使いください♪>> 質感の塗り方(練習用)線画ダウンロード ベタ塗りだけでは質感が出にくい理由 円の中を基本通りに塗れば、きれいにムラなくベタ塗りできます。ただ、その塗り方だけだと、素材の柔らかさや立体感が表現しにくいのがポイントです。 柔らかさを出すには、「塗り方の道具(芯の使い方)」と「動かし方」を変えていきます。 ふわふわ感を出すコツ(芯の横+くるくる塗り) ● 芯の横の広い面を使う 柔らかさを表現したいときは、色鉛筆の芯を削り、芯の横の広い面で塗ります。紙に広い面を当てて、太く柔らかなタッチで塗ると、それだけでふんわりした印象になります。 ● くるくる回すように塗る さらに、手をくるくる回すように動かして塗ると、よりふわふわ感が出ます。 通常のくるくる塗りは「隙間なく塗る」ほうがきれいですが、質感を出したいときは逆で、あえて塗り跡が少し残るくらいの隙間があるほうが、柔らかさが伝わりやすくなります。 フサフサ感を出すコツ(シャッシャッ塗り) フサフサ感は、細い毛の線を重ねて表現します。 ● 細い線をたくさん描く 毛のような細い線を、方向や長さを少しずつ変えながらたくさん描くと、フサフサした質感になります。 ● 段階を分けて層を作る...
柔らかいフワフワ&フサフサ | いろいろな素材の塗り方①
今回は、コットンボールのような毛玉・毛糸玉・ファーなどに応用できる塗り方です。「ベタ塗りはできるけれど、ふわっとした柔らかさや、毛のフサフサ感がうまく出せない…」そんなときに役立つ、柔らかい素材の表現方法をまとめました。 今回のテーマ:ふわふわ/フサフサの描き方 柔らかい素材といっても種類はさまざまですが、今回扱うのは次のような質感です。 コットンボールなどの毛玉 毛糸玉 ファー素材 動物の毛(応用) まずは円(球体)を使って、質感と立体感をわかりやすく練習していきます。今回の線画も、ヌリイロサイトから無料ダウンロードもできますので、必要な方はお使いください♪>> 質感の塗り方(練習用)線画ダウンロード ベタ塗りだけでは質感が出にくい理由 円の中を基本通りに塗れば、きれいにムラなくベタ塗りできます。ただ、その塗り方だけだと、素材の柔らかさや立体感が表現しにくいのがポイントです。 柔らかさを出すには、「塗り方の道具(芯の使い方)」と「動かし方」を変えていきます。 ふわふわ感を出すコツ(芯の横+くるくる塗り) ● 芯の横の広い面を使う 柔らかさを表現したいときは、色鉛筆の芯を削り、芯の横の広い面で塗ります。紙に広い面を当てて、太く柔らかなタッチで塗ると、それだけでふんわりした印象になります。 ● くるくる回すように塗る さらに、手をくるくる回すように動かして塗ると、よりふわふわ感が出ます。 通常のくるくる塗りは「隙間なく塗る」ほうがきれいですが、質感を出したいときは逆で、あえて塗り跡が少し残るくらいの隙間があるほうが、柔らかさが伝わりやすくなります。 フサフサ感を出すコツ(シャッシャッ塗り) フサフサ感は、細い毛の線を重ねて表現します。 ● 細い線をたくさん描く 毛のような細い線を、方向や長さを少しずつ変えながらたくさん描くと、フサフサした質感になります。 ● 段階を分けて層を作る...
【奥行きが出る背景の塗り方】塗り絵の完成度を上げるコツ③
今回は、作品の完成度を上げるコツの3つ目として、「奥行きが出る背景の塗り込み」について解説していきます。遠近感のある世界観を作って、作品のレベルをぐっと上げていきましょう。 前回に続き、今回使用する線画はこちらです。>> 蝶々の少女の線画すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ぜひお好みに合わせてチェックしてみてください。それでは始めていきましょう! ■ 作品の完成度を上げるコツ 完成度を上げるコツとして押さえておきたいのは、基本の塗り方に“プラスアルファ”を足していくということです。このシリーズでは3つに分けて解説してきました。 1つ目は「細かい色の変化をつけること」。2つ目は「線画が描かれていない部分の塗り方」。 そして3つ目となる今回は、「奥行きが出る背景の塗り込み」を紹介します。 前回は人物部分までを塗りました。今回はさらに背景までしっかりと塗り込み、作品の世界観を大きくアップさせていきます。背景の塗り方に不安がある方は、別レッスンでもある「基本の塗り方」や「空の塗り方」の動画もぜひご覧ください。>> 背景基本の塗り方>> 夕焼け空と海の描き方 ■ 線画の中の「奥行き」を理解する 塗り絵は線画の状態のままだと平面ですが、色を重ねていくことで立体感が生まれます。 今回の線画では、手前から奥へと次の7つの段階に分けることができます。 一番手前:髪の毛の三つ編み 服 肌や顔 耳の後ろにくる髪の毛(顔より奥) 蝶の羽 背景にいる蝶 背景の枠 この7段階を意識して色を入れると、立体感のある仕上がりになります。 ここまででも作品として十分ですが、完成例の右側では、手前の三つ編みよりさらに手前に輝きや白い丸が加えられ、さらに奥の方にも小さめの光が入り、遠近感の層が増えて奥行きが深く感じられるようになっています。 「背景=後ろ」と思いがちですが、今回は「手前にも光や丸を入れていく」ことがポイントです。 線画を全て塗った後にこの“プラスアルファ”を足すことで、より華やかで完成度の高い作品に仕上がります。 ■ 使用する道具...
【奥行きが出る背景の塗り方】塗り絵の完成度を上げるコツ③
今回は、作品の完成度を上げるコツの3つ目として、「奥行きが出る背景の塗り込み」について解説していきます。遠近感のある世界観を作って、作品のレベルをぐっと上げていきましょう。 前回に続き、今回使用する線画はこちらです。>> 蝶々の少女の線画すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ぜひお好みに合わせてチェックしてみてください。それでは始めていきましょう! ■ 作品の完成度を上げるコツ 完成度を上げるコツとして押さえておきたいのは、基本の塗り方に“プラスアルファ”を足していくということです。このシリーズでは3つに分けて解説してきました。 1つ目は「細かい色の変化をつけること」。2つ目は「線画が描かれていない部分の塗り方」。 そして3つ目となる今回は、「奥行きが出る背景の塗り込み」を紹介します。 前回は人物部分までを塗りました。今回はさらに背景までしっかりと塗り込み、作品の世界観を大きくアップさせていきます。背景の塗り方に不安がある方は、別レッスンでもある「基本の塗り方」や「空の塗り方」の動画もぜひご覧ください。>> 背景基本の塗り方>> 夕焼け空と海の描き方 ■ 線画の中の「奥行き」を理解する 塗り絵は線画の状態のままだと平面ですが、色を重ねていくことで立体感が生まれます。 今回の線画では、手前から奥へと次の7つの段階に分けることができます。 一番手前:髪の毛の三つ編み 服 肌や顔 耳の後ろにくる髪の毛(顔より奥) 蝶の羽 背景にいる蝶 背景の枠 この7段階を意識して色を入れると、立体感のある仕上がりになります。 ここまででも作品として十分ですが、完成例の右側では、手前の三つ編みよりさらに手前に輝きや白い丸が加えられ、さらに奥の方にも小さめの光が入り、遠近感の層が増えて奥行きが深く感じられるようになっています。 「背景=後ろ」と思いがちですが、今回は「手前にも光や丸を入れていく」ことがポイントです。 線画を全て塗った後にこの“プラスアルファ”を足すことで、より華やかで完成度の高い作品に仕上がります。 ■ 使用する道具...
【線画のない部分の塗り方】塗り絵の完成度を上げるコツ②
今回は「作品の完成度を上げるコツ」を3回に分けてご紹介していく中の、第2回目です。第2回のテーマは「線画のない部分の塗り方」です。少しずつステップアップできるように頑張っていきましょう。 前回に続き、今回使用する線画はこちらです。>> 蝶々の少女の線画すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ぜひお好みに合わせてチェックしてみてください。それでは始めていきましょう! まず、作品の完成度を上げるために知っておいてほしいのが、「基本の塗り方にプラスアルファを加えていく」という考え方です。前回はその1つ目として「細かい色の変化をつける」方法を紹介しました。今回の2つ目は、「線画が描かれていない部分の塗り方」です。 「何も描かれていない部分が一番困る…」という方も多いと思います。今回はその対処法をしっかりお伝えします。 前回の動画ではここまで塗りました。今回は、線が少ないシンプルな服の部分を塗っていきます。何も書き込みがなく、立体感のヒントが少ない線画でも、塗り方のコツを知ればこのように素材感や立体感をしっかり表現できます。 まずは布のシワの描き方を理解するために、以前公開した2つの動画も参考になるので、まだの方はぜひご覧ください。>> 布のシワの塗り方と考え方① ー 基本の考え方とリボンの塗り方>> 布のシワの塗り方と考え方② ー スカートとカーテンの塗り方 こちらはただ数本の線が描かれているだけに見えますが、実際には布のシワを表す線です。布のシワの仕組みを理解すると、少ない線からでも立体感や質感を描いていけます。 ここでは、 シワを示す線 外側の輪郭線 下にある体のライン(実際は見えない) この3つをヒントに影を入れていきます。 今回は白っぽい服にしたいので、グレーを使って塗ります。まずは線画の線に沿って塗り始め、線より少し長めに布の流れを意識して影をつけます。 服の下にある肩の丸みを意識しながらシワを描き、線画の線から少し離して同じ形の影を入れることで、布が盛り上がっているように見せます。 カーブしている部分も同様に、線から少し離した位置に影を入れていきます。影を伸ばしていくと、描かれていない部分にも布の盛り上がりを表現できます。先ほど入れた影が“下がっている部分”、間を空けたところが“上がっている明るい部分”なので、また少し離れた場所に影を入れることができます。 これを繰り返すことで布の動きがどんどん生まれてきます。布が重なっている部分は、下になる側に影を入れることで厚みを表現できます。 全体を整えるために、雰囲気に合う色を加えて統一感を出すのもおすすめです。影は線画に近い部分を濃く、外側へ向かって明るくグラデーションにします。 線画のない部分に入れた影にもさらに暗さを加えて、布の立体感を強調します。 もっと色を入れたいところですが、周りとのバランスを見ながら進めるため、いったんここで止めておきます。背景に色が入った後、再度バランスを見て塗り重ねていきます。 白い布に暗色を入れすぎると白く見えなくなるので、薄めの明るい色を使うのもお勧めです。今回は全体を寒色系にしたいので薄いブルーを使っていますが、暖色系なら黄色やピンクを加えるのも良いでしょう。...
【線画のない部分の塗り方】塗り絵の完成度を上げるコツ②
今回は「作品の完成度を上げるコツ」を3回に分けてご紹介していく中の、第2回目です。第2回のテーマは「線画のない部分の塗り方」です。少しずつステップアップできるように頑張っていきましょう。 前回に続き、今回使用する線画はこちらです。>> 蝶々の少女の線画すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ぜひお好みに合わせてチェックしてみてください。それでは始めていきましょう! まず、作品の完成度を上げるために知っておいてほしいのが、「基本の塗り方にプラスアルファを加えていく」という考え方です。前回はその1つ目として「細かい色の変化をつける」方法を紹介しました。今回の2つ目は、「線画が描かれていない部分の塗り方」です。 「何も描かれていない部分が一番困る…」という方も多いと思います。今回はその対処法をしっかりお伝えします。 前回の動画ではここまで塗りました。今回は、線が少ないシンプルな服の部分を塗っていきます。何も書き込みがなく、立体感のヒントが少ない線画でも、塗り方のコツを知ればこのように素材感や立体感をしっかり表現できます。 まずは布のシワの描き方を理解するために、以前公開した2つの動画も参考になるので、まだの方はぜひご覧ください。>> 布のシワの塗り方と考え方① ー 基本の考え方とリボンの塗り方>> 布のシワの塗り方と考え方② ー スカートとカーテンの塗り方 こちらはただ数本の線が描かれているだけに見えますが、実際には布のシワを表す線です。布のシワの仕組みを理解すると、少ない線からでも立体感や質感を描いていけます。 ここでは、 シワを示す線 外側の輪郭線 下にある体のライン(実際は見えない) この3つをヒントに影を入れていきます。 今回は白っぽい服にしたいので、グレーを使って塗ります。まずは線画の線に沿って塗り始め、線より少し長めに布の流れを意識して影をつけます。 服の下にある肩の丸みを意識しながらシワを描き、線画の線から少し離して同じ形の影を入れることで、布が盛り上がっているように見せます。 カーブしている部分も同様に、線から少し離した位置に影を入れていきます。影を伸ばしていくと、描かれていない部分にも布の盛り上がりを表現できます。先ほど入れた影が“下がっている部分”、間を空けたところが“上がっている明るい部分”なので、また少し離れた場所に影を入れることができます。 これを繰り返すことで布の動きがどんどん生まれてきます。布が重なっている部分は、下になる側に影を入れることで厚みを表現できます。 全体を整えるために、雰囲気に合う色を加えて統一感を出すのもおすすめです。影は線画に近い部分を濃く、外側へ向かって明るくグラデーションにします。 線画のない部分に入れた影にもさらに暗さを加えて、布の立体感を強調します。 もっと色を入れたいところですが、周りとのバランスを見ながら進めるため、いったんここで止めておきます。背景に色が入った後、再度バランスを見て塗り重ねていきます。 白い布に暗色を入れすぎると白く見えなくなるので、薄めの明るい色を使うのもお勧めです。今回は全体を寒色系にしたいので薄いブルーを使っていますが、暖色系なら黄色やピンクを加えるのも良いでしょう。...
【色数を増やして塗る方法】塗り絵の完成度を上げるコツ①
今回は「作品の完成度を上げるコツ」を3回に分けてご紹介していきます。第1回のテーマは「色数を増やして塗る方法」です。少しずつステップアップできるように頑張っていきましょう。 今回使用する線画はこちらです。>> 蝶々の少女の線画すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ぜひお好みに合わせてチェックしてみてください。それでは始めていきましょう! ■ 作品の完成度を上げるコツ:基本+α 完成度を上げるためのポイントは、「基本の塗り方にプラスアルファを加える」ことです。この“プラスアルファ”にはさまざまなパターンがありますが、まず1つ目は 「細かい色の変化をつける」 ことです。 ■ 細かい色の変化でリアルさを出す 以前、顔や髪の毛の基本の塗り方をご紹介した動画では、メインカラーを決め、その中間より少し明るい色と暗い色を使って立体感や質感を出していました。今回の“プラスアルファ”では、さらにその中間や暗い部分の間にもう1色ずつ増やしていきます。色が増えるほど、リアルさや奥行きが出て、完成度が高まります。 このように細かい色の変化を加えることで、より立体的でリアルな仕上がりになるのです。 ■ デザイン的な色をプラスする 色数を増やす意味はリアルさだけではありません。もう一つは“デザイン的な色”を加えることです。 こちらは今回の線画を着色した完成見本です。髪の毛をアップで見ると、立体感を出すための明暗の他に、水色や薄紫などの色も混ざっています。これらは立体感とは関係なく、見た目を楽しむためのデザイン要素として加えている色です。 さらに左側の髪の毛はあえて色を変え、ピンクや水色などアクセントカラーを取り入れています。前髪にも薄いピンク系などを混ぜることで、遊び心やオリジナリティが生まれ、単調にならず華やかになります。 ■ 実際に塗ってみよう では、実際に塗ってみましょう。ご自身の好きな色で塗っても構いませんし、見本に近い色で試してみてもOKです。 まずは基本の塗り方と同じく、髪の流れに沿って少しずつ塗っていきます。暗い部分から塗り始め、全体に影をつけたら、明るい部分にアクセントカラーを加えていきましょう。 このアクセントカラーの「色」や「入れる量」で印象が大きく変わります。ただし、アクセントに集中しすぎると、カラフルでも立体感や質感が失われてしまうので注意しましょう。 私の場合は、まずメインカラーで立体感と質感を出してから、残していた部分に明るい色やアクセントカラーを重ねています。 ■ 顔の塗り方にも応用できる 顔を塗るときも考え方は同じです。基本の塗り方をベースにしながら、中間の色を増やして細かい変化をつけることで、肌の柔らかさや立体感をよりリアルに表現できます。 色鉛筆の色数が少なくても大丈夫。重ね塗りの力加減や回数を変えるだけで、多彩な色の表現が可能です。 また、線の上から色を塗ると全体に統一感が出ておすすめです。 ■ 顔のアクセントカラーの入れ方...
【色数を増やして塗る方法】塗り絵の完成度を上げるコツ①
今回は「作品の完成度を上げるコツ」を3回に分けてご紹介していきます。第1回のテーマは「色数を増やして塗る方法」です。少しずつステップアップできるように頑張っていきましょう。 今回使用する線画はこちらです。>> 蝶々の少女の線画すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ぜひお好みに合わせてチェックしてみてください。それでは始めていきましょう! ■ 作品の完成度を上げるコツ:基本+α 完成度を上げるためのポイントは、「基本の塗り方にプラスアルファを加える」ことです。この“プラスアルファ”にはさまざまなパターンがありますが、まず1つ目は 「細かい色の変化をつける」 ことです。 ■ 細かい色の変化でリアルさを出す 以前、顔や髪の毛の基本の塗り方をご紹介した動画では、メインカラーを決め、その中間より少し明るい色と暗い色を使って立体感や質感を出していました。今回の“プラスアルファ”では、さらにその中間や暗い部分の間にもう1色ずつ増やしていきます。色が増えるほど、リアルさや奥行きが出て、完成度が高まります。 このように細かい色の変化を加えることで、より立体的でリアルな仕上がりになるのです。 ■ デザイン的な色をプラスする 色数を増やす意味はリアルさだけではありません。もう一つは“デザイン的な色”を加えることです。 こちらは今回の線画を着色した完成見本です。髪の毛をアップで見ると、立体感を出すための明暗の他に、水色や薄紫などの色も混ざっています。これらは立体感とは関係なく、見た目を楽しむためのデザイン要素として加えている色です。 さらに左側の髪の毛はあえて色を変え、ピンクや水色などアクセントカラーを取り入れています。前髪にも薄いピンク系などを混ぜることで、遊び心やオリジナリティが生まれ、単調にならず華やかになります。 ■ 実際に塗ってみよう では、実際に塗ってみましょう。ご自身の好きな色で塗っても構いませんし、見本に近い色で試してみてもOKです。 まずは基本の塗り方と同じく、髪の流れに沿って少しずつ塗っていきます。暗い部分から塗り始め、全体に影をつけたら、明るい部分にアクセントカラーを加えていきましょう。 このアクセントカラーの「色」や「入れる量」で印象が大きく変わります。ただし、アクセントに集中しすぎると、カラフルでも立体感や質感が失われてしまうので注意しましょう。 私の場合は、まずメインカラーで立体感と質感を出してから、残していた部分に明るい色やアクセントカラーを重ねています。 ■ 顔の塗り方にも応用できる 顔を塗るときも考え方は同じです。基本の塗り方をベースにしながら、中間の色を増やして細かい変化をつけることで、肌の柔らかさや立体感をよりリアルに表現できます。 色鉛筆の色数が少なくても大丈夫。重ね塗りの力加減や回数を変えるだけで、多彩な色の表現が可能です。 また、線の上から色を塗ると全体に統一感が出ておすすめです。 ■ 顔のアクセントカラーの入れ方...
花の基本の塗り方
皆さん、こんにちは。今回は「花の基本の塗り方」をご紹介します。初心者の方でも、色鉛筆で美しく仕上げるコツを押さえながら、一緒に塗っていきましょう。 使用するのは、こちらの花の線画です。動画と同じ線画を使えば、そのまま一緒に塗り進められます。ヌリイロ公式サイトでは、すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。お好みに合わせてチェックしてみてください。 > 花の塗り方(練習用)の線画を見る 1. 花びらの「流れ」に沿って塗る 花びらは線画に示された「線の流れ」に合わせて塗ります。流れを無視して均一に塗ってしまうと、花びら特有の質感や立体感が失われます。柔らかさを出そうとして“くるくる塗り”にすると、かえって花びららしさが出にくくなるので注意しましょう。 2. シャッシャッ塗りで塗る 基本のストロークは、花びらのカーブに沿った“シャッシャッ塗り”がおすすめです。今回はピンク系の色から始め、花びらの下側と上側から中央を少し開けるように薄く入れていきます。まっすぐ塗らず、必ずカーブを意識してください。 また、色鉛筆はしっかり削って先を尖らせておくと、きれいに塗れます。芯先が丸く短いと、エッジが出ず塗りにくくなります。後で重ね塗りをするため、最初は濃く塗りすぎないのがコツです。奥の花びらも同様に、流れに沿って丁寧に塗り重ねます。>シャッシャ塗りなど、基本の塗り方を学ぶ 3. 「花びらの脈」を描き足して質感を出す 次に、赤系の色を短めのシャッシャッ塗りで重ね、線画のガイドを参考に花びらの脈を軽く描き足します。上側からも同じように筋塗りしながら脈を入れていきます。線画を強くなぞりすぎず、軽いタッチで数本ずつ追加すると自然です。線は真っすぐにせず、花びらのカーブに沿わせましょう。芯先が丸まってきたら、こまめに削って細い線を保つと、潰れた表情になりません。 全体に濃い色が入ると、塗り残した白が強く目立つことがあります。いかにもピカッと光った硬い質感に見えやすいので、私は明るい部分もごく薄くピンクを入れて白をなじませることをおすすめします。比べると、白さが落ち着いて自然な仕上がりになります。 4. 重なりに「陰」を入れて立体感を強める 花びらには前後関係があります。同じ色で均一に塗るだけでは、手前と奥の重なりが伝わりません。そこで、下になっている(奥側の)花びらの縁に沿って、細く濃い影を入れ、そこから外側へ薄くグラデーションさせます。花びらによっては左右両方が下になる場合もあるので、その際は両サイドに陰を入れます。描きにくいときは、紙を回して手の動きやすい角度で塗るときれいに入れられます。 陰を加える前と比べると、重なりや奥行きがはっきりして、立体感がぐっと出てきます。 5. 花の中心を点描で仕上げる 続いて花の中心(おしべ・めしべの集まる部分)を塗ります。茶色・黄色・緑色の3色を使い、まずは芯の横腹を使って周囲をやわらかく円を描くように塗り、その上から黄色を全体に重ねます。外側や中心の輪郭は、黄土~茶系で引き締め、最後に点々(点描)で粒感を加えると、中心の立体感が出ます。必要に応じて周囲をもう一度軽く重ね塗りし、コントラストを整えましょう。 6. 仕上げと微調整 茎の上部は花の影になるため、少し暗くしておくと自然です。後から明るくしたい箇所は、スティックタイプの消しゴムで軽く抜くとコントロールしやすいです。全体のバランスを見ながら、色の濃淡やエッジを微調整して完成です。...
花の基本の塗り方
皆さん、こんにちは。今回は「花の基本の塗り方」をご紹介します。初心者の方でも、色鉛筆で美しく仕上げるコツを押さえながら、一緒に塗っていきましょう。 使用するのは、こちらの花の線画です。動画と同じ線画を使えば、そのまま一緒に塗り進められます。ヌリイロ公式サイトでは、すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい専用用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。お好みに合わせてチェックしてみてください。 > 花の塗り方(練習用)の線画を見る 1. 花びらの「流れ」に沿って塗る 花びらは線画に示された「線の流れ」に合わせて塗ります。流れを無視して均一に塗ってしまうと、花びら特有の質感や立体感が失われます。柔らかさを出そうとして“くるくる塗り”にすると、かえって花びららしさが出にくくなるので注意しましょう。 2. シャッシャッ塗りで塗る 基本のストロークは、花びらのカーブに沿った“シャッシャッ塗り”がおすすめです。今回はピンク系の色から始め、花びらの下側と上側から中央を少し開けるように薄く入れていきます。まっすぐ塗らず、必ずカーブを意識してください。 また、色鉛筆はしっかり削って先を尖らせておくと、きれいに塗れます。芯先が丸く短いと、エッジが出ず塗りにくくなります。後で重ね塗りをするため、最初は濃く塗りすぎないのがコツです。奥の花びらも同様に、流れに沿って丁寧に塗り重ねます。>シャッシャ塗りなど、基本の塗り方を学ぶ 3. 「花びらの脈」を描き足して質感を出す 次に、赤系の色を短めのシャッシャッ塗りで重ね、線画のガイドを参考に花びらの脈を軽く描き足します。上側からも同じように筋塗りしながら脈を入れていきます。線画を強くなぞりすぎず、軽いタッチで数本ずつ追加すると自然です。線は真っすぐにせず、花びらのカーブに沿わせましょう。芯先が丸まってきたら、こまめに削って細い線を保つと、潰れた表情になりません。 全体に濃い色が入ると、塗り残した白が強く目立つことがあります。いかにもピカッと光った硬い質感に見えやすいので、私は明るい部分もごく薄くピンクを入れて白をなじませることをおすすめします。比べると、白さが落ち着いて自然な仕上がりになります。 4. 重なりに「陰」を入れて立体感を強める 花びらには前後関係があります。同じ色で均一に塗るだけでは、手前と奥の重なりが伝わりません。そこで、下になっている(奥側の)花びらの縁に沿って、細く濃い影を入れ、そこから外側へ薄くグラデーションさせます。花びらによっては左右両方が下になる場合もあるので、その際は両サイドに陰を入れます。描きにくいときは、紙を回して手の動きやすい角度で塗るときれいに入れられます。 陰を加える前と比べると、重なりや奥行きがはっきりして、立体感がぐっと出てきます。 5. 花の中心を点描で仕上げる 続いて花の中心(おしべ・めしべの集まる部分)を塗ります。茶色・黄色・緑色の3色を使い、まずは芯の横腹を使って周囲をやわらかく円を描くように塗り、その上から黄色を全体に重ねます。外側や中心の輪郭は、黄土~茶系で引き締め、最後に点々(点描)で粒感を加えると、中心の立体感が出ます。必要に応じて周囲をもう一度軽く重ね塗りし、コントラストを整えましょう。 6. 仕上げと微調整 茎の上部は花の影になるため、少し暗くしておくと自然です。後から明るくしたい箇所は、スティックタイプの消しゴムで軽く抜くとコントロールしやすいです。全体のバランスを見ながら、色の濃淡やエッジを微調整して完成です。...
色々な髪型の塗り方【色鉛筆】
今回は、いろいろな髪型の塗り方を紹介します。使用する線画は「三つ編み」「縦カール」「ポニーテール」の3パターンです。ヌリイロ公式サイトでは、すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい塗り絵専用紙に印刷済みの線画(A5)の2種類をご用意しています。ご希望に合わせてチェックしてみてください。> 色々な髪型の塗り方【色鉛筆】の線画を見る基本の塗り方を知りたい方は「艶髪の塗り方」の動画もぜひご覧ください。>【人物基本①】サラ艶髪の毛の塗り方と立体感の出し方【色鉛筆】 それでは始めましょう。 髪型を塗る上で共通するポイント ◎線画の流れに沿って塗る。 流れを無視すると髪らしさが失われます。 ◎細い部分から広い部分へ塗る。 細い部分は暗く、広い部分は明るく。 ◎ 斜め塗り(シャッシャッ塗り)でグラデーションを作る。 上から中央へ、下から中央へと色を重ねると、なじみやすく自然な段階ができます。 ベースカラーには焦げ茶を使います。細かな毛流れの線をなぞるように、上下から中央へ向かって斜め塗りでつなげていきます。 次に、明るい色(オード色〔黄土色〕に近い色)を用意し、明るくしたい部分に重ねて自然なグラデーションを作ります。さらに、最も暗くしたい端の部分に黒をやさしく薄く入れます。毛束の境界や重なりの下側へ黒を入れると、艶と立体感がいっそう強調されます。 必要に応じて、消しゴムでハイライトを作ります。明るくしたい箇所を軽く消してから、白色鉛筆を重ねると、より強い輝きが出ます。 1. 三つ編み 毛束の上下関係(どちらが上・下か)を意識し、上になる束は明るく、下になる束は暗く塗ります。交差部に陰影差をつけることで、編み込みの立体感が生まれます。仕上げに、必要な箇所へ黒で境界の陰を追加し、消しゴムと白でハイライトを整えます。 2. 縦カール 縦カールは面積が広く、均一に塗ってしまいがちです。暗い位置・明るい位置を揃えすぎないことが自然さのコツ。毛先や面のリズムに合わせて、あえてわずかに不揃い(ギザギザ感)を意識し、単調にならないようにします。手順は三つ編みと同様で、ベース→明るい色→黒で締め→消しゴムと白で調整。線が途切れている箇所は毛束の流れを補うようにつなぎ、細いタバ感を出していきます。 3. ポニーテール 今回は部分ではなく全体のボリュームを見ながら斜め塗りで進めます。横に垂れている毛、結び目(髪で結んでいる表現)も同様に陰影をつけます。ポニーテールは途中が細くなる中間部ができることがあります。その場合は上下から斜め塗りを入れて、両側に明るさを作り、丸みを強調します。カールが多い部分は、どの束が上かを確認し、下になる側を濃く暗くしてカーブの立体感を出します。仕上げに黒で毛束の重なりの影を足し、頭部の丸みが感じられるように全体の明暗バランスを調整します。最後に消しゴムでハイライトを整え、必要なら白色鉛筆で輝きをプラスします。 はい、完成です。三つ編み・縦カール・ポニーテールの3種類を塗りました。どの髪型にも応用できる内容なので、色を変える・光の位置を変えるなど、いろいろアレンジしてみてください。塗ってくれた作品は、ぜひヌリイロサイトの「みんなの塗り絵」に投稿してください。動画の感想やリクエストのコメントもお待ちしています♪
色々な髪型の塗り方【色鉛筆】
今回は、いろいろな髪型の塗り方を紹介します。使用する線画は「三つ編み」「縦カール」「ポニーテール」の3パターンです。ヌリイロ公式サイトでは、すぐに塗れるダウンロード版と、塗りやすい塗り絵専用紙に印刷済みの線画(A5)の2種類をご用意しています。ご希望に合わせてチェックしてみてください。> 色々な髪型の塗り方【色鉛筆】の線画を見る基本の塗り方を知りたい方は「艶髪の塗り方」の動画もぜひご覧ください。>【人物基本①】サラ艶髪の毛の塗り方と立体感の出し方【色鉛筆】 それでは始めましょう。 髪型を塗る上で共通するポイント ◎線画の流れに沿って塗る。 流れを無視すると髪らしさが失われます。 ◎細い部分から広い部分へ塗る。 細い部分は暗く、広い部分は明るく。 ◎ 斜め塗り(シャッシャッ塗り)でグラデーションを作る。 上から中央へ、下から中央へと色を重ねると、なじみやすく自然な段階ができます。 ベースカラーには焦げ茶を使います。細かな毛流れの線をなぞるように、上下から中央へ向かって斜め塗りでつなげていきます。 次に、明るい色(オード色〔黄土色〕に近い色)を用意し、明るくしたい部分に重ねて自然なグラデーションを作ります。さらに、最も暗くしたい端の部分に黒をやさしく薄く入れます。毛束の境界や重なりの下側へ黒を入れると、艶と立体感がいっそう強調されます。 必要に応じて、消しゴムでハイライトを作ります。明るくしたい箇所を軽く消してから、白色鉛筆を重ねると、より強い輝きが出ます。 1. 三つ編み 毛束の上下関係(どちらが上・下か)を意識し、上になる束は明るく、下になる束は暗く塗ります。交差部に陰影差をつけることで、編み込みの立体感が生まれます。仕上げに、必要な箇所へ黒で境界の陰を追加し、消しゴムと白でハイライトを整えます。 2. 縦カール 縦カールは面積が広く、均一に塗ってしまいがちです。暗い位置・明るい位置を揃えすぎないことが自然さのコツ。毛先や面のリズムに合わせて、あえてわずかに不揃い(ギザギザ感)を意識し、単調にならないようにします。手順は三つ編みと同様で、ベース→明るい色→黒で締め→消しゴムと白で調整。線が途切れている箇所は毛束の流れを補うようにつなぎ、細いタバ感を出していきます。 3. ポニーテール 今回は部分ではなく全体のボリュームを見ながら斜め塗りで進めます。横に垂れている毛、結び目(髪で結んでいる表現)も同様に陰影をつけます。ポニーテールは途中が細くなる中間部ができることがあります。その場合は上下から斜め塗りを入れて、両側に明るさを作り、丸みを強調します。カールが多い部分は、どの束が上かを確認し、下になる側を濃く暗くしてカーブの立体感を出します。仕上げに黒で毛束の重なりの影を足し、頭部の丸みが感じられるように全体の明暗バランスを調整します。最後に消しゴムでハイライトを整え、必要なら白色鉛筆で輝きをプラスします。 はい、完成です。三つ編み・縦カール・ポニーテールの3種類を塗りました。どの髪型にも応用できる内容なので、色を変える・光の位置を変えるなど、いろいろアレンジしてみてください。塗ってくれた作品は、ぜひヌリイロサイトの「みんなの塗り絵」に投稿してください。動画の感想やリクエストのコメントもお待ちしています♪
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