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こんにちは。今回は、背景に使える「きれいな夕焼け空と海」の塗り方を解説します。
背景塗りに自信がない方は、先に「背景の基本編」動画もご覧ください。基本の塗り方やグラデーションの作り方を丁寧に説明しています。
用意するもの
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色鉛筆:トンボ色鉛筆を使用(24色程度あればOK。お手元の色鉛筆で大丈夫です)
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紙:無地のノートや画用紙(表面があまりデコボコしていないものが塗りやすい)

下準備
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長方形のフレームを描きます(目安:10cm × 7cm)。大きすぎると大変なので小さめがおすすめです。

1. 空のグラデーション
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青
上端から横方向の細かなストロークで塗り始め、少しずつ下へ。上を濃く、下ほど薄く。芯の側面を使い、やわらかい線で塗ります。最初はムラや隙間があってもOK。のちほど重ねて整えます。 -
紫
先ほどの青より少し下から重ね、上は濃く下へ向かって薄く。青の範囲よりやや下まで伸ばします。 -
ピンク
紫よりさらに下から。同様に上を濃く、下を薄く。ピンクは少し広めに下まで。 -
橙(オレンジ)
ピンクの下あたりに“太陽”の楕円を薄く描き、外側へ横に広げます。かっちり丸でなくて大丈夫。ピンクとオレンジが重なる部分の色味が夕焼けらしさを出します。 -
黄
太陽の楕円の内側、とくに中心近くを多めに。外側に向かって橙が巡るイメージです。
2. 海と地平線(水平線)
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水平線を引く(紫)
太陽の下に一本の水平線を描きます。そこから下が海になります。 -
海のベース(紫→ピンク→水色)
海面は中央(太陽の映り込み)を少し空け、紫で上を濃く下を薄くのグラデーション。
その上にピンクを重ね、中央はやや濃く、外側ほど薄くする“横のグラデーション”も意識します。
さらに水色を重ね、紫・ピンクの下側にかぶせながら下方向へ広げます。 -
波打ち際(紫)
直線ではなく、ゆるやかなうねりの線で波打ち際を描きます。 -
砂浜(グレー)
砂浜部分はグレーでさっと薄く。
3. 反射光と夕焼けの深み
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黄(反射光)
海面の中央の“開けておいた部分”に、上をやや強く、下へ向かって薄く広げるように黄をのせます。 -
赤(映り込み・空の強調)
海の上側に赤を重ね、夕焼けの映り込みを強調。空側も赤みを少し足して深みを出します。 -
全体の濃度調整(青・紫・ピンクを交互に)
空の上部は青をもう一段濃く。端は横・縦・円運動を混ぜて塗り残しを減らします。
紫→ピンク→青をランダム気味に交互で重ね、均一にしすぎず自然な濃淡に。
※同量を均一に塗ると“縞”になりやすいので、濃淡に揺らぎを作るのがコツ。
4. 雲の描き込み
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雲の形(紫)
横方向に小さく円を描くようなストロークで、やや細長い雲を作ります(形は自由)。 -
雲の下側(橙→黄)
夕日の光が当たる雲の下辺に橙を、さらに外縁に黄を重ね、光の縁取りを表現します。 -
雲の陰(紫)
雲の上部や中央付近を少し暗くして立体感を出します。足りなければ雲を一つ追加してバランスを取ってもOK。 -
空の暗部(赤)
太陽から離れた下方の空を赤で少し暗くし、遠ざかるほど暗くなる夕景のコントラストを作ります。
5. 波のハイライトと影
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波の白光(黄)
ランダムな長短のゆるい横線で波のきらめきを入れます。ピシッと均一な線にせず、リズムよく。 -
波の影(濃色)
先ほどの黄の線の“下側”に細い影を入れると、波の盛り上がりが出ます。 -
砂浜の光(橙・黄)
砂浜にも橙や黄を少し混ぜ、差し込む光を表現します。 -
暗部の締め(黒)
影やコントラストを少しだけ黒で締めます。黒は強いので“薄く・そっと”が基本。
6. 仕上げの重ね塗り
全体のバランスを見ながら、空・海・雲・砂浜の気になる箇所を少しずつ重ねて深みを出し、フレームの端までしっかり塗って完成度を高めます。
おまけ:消しゴムで光を描く
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スティック型消しゴム
波の影の上を部分的に消して、光が当たっている“白い輝き”を作ります。消しすぎたら色鉛筆で調整を。 -
電動消しゴム
さらに細かな点光を入れられるので、海面の“キラキラ”が表現しやすくなります。
まとめ
これで完成です。色の組み合わせを変えれば、また違った雰囲気の夕景が楽しめます。塗り絵の背景にも活用しやすいので、ぜひ試してみてください。ご視聴ありがとうございました。感想やリクエストをコメントでお待ちしています。

