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今回は「レベルアップする塗り方」シリーズの第4回として、細かな表現を意識した花の塗り方をご紹介します。
前回は顔や髪の毛まで仕上げましたので、今回はもう一つの主役である「花」にフォーカスしていきます。
初心者向けの塗り方よりも一歩進んだ、リアルで繊細な表現を目指していきましょう。
今回のポイント
花をリアルに見せる3つの意識
今回の塗りで大切なのは、次の3つです。
- 花びらの「流れ」に沿った線
- 花びら同士の「重なり」
- 強弱による「立体感」
色数も増え、細かい表現が必要になりますが、この3つを意識することで一気に完成度が上がります。
使用する画材について
今回は以下の色鉛筆を使用します。
- オルベイン アーティスト色鉛筆
- 三菱ユニ色鉛筆(やや硬め)
細かなディテールを描くためには、少し硬めの色鉛筆があると非常に便利です。
繊細な線や花びらの筋を表現しやすくなります。
基本の塗り方
花びらは「線を描くように塗る」
まずは花びらのベースから塗っていきます。
- 線画の上から塗る
- 上から下、下から上へと往復するように塗る
- あえて線を残しながら「筋」を描く
このとき、ベタ塗りではなく線を重ねる意識が重要です。
髪の毛を塗るときと似た考え方になります。
色の重ね方
強弱で自然なグラデーションを作る
次に、薄い色を重ねていきます。
- 薄い青や薄紫を使用
- 白く残った部分を埋めるように重ねる
- 力の強弱をつけて塗る
すべて均一に塗るのではなく、強弱をつけることで自然な色の変化が生まれます。
奥行きを出すコツ
「重なりの下」に暗い色を入れる
立体感を出すために重要なのが、影の入れ方です。
- 紺色や濃い紫を使用
- 花びらの重なり部分に入れる
- 奥にある花びらはざっくり塗る
これにより、遠近感と奥行きが一気に出ます。
ハイライトの入れ方
消しゴムとホワイトを使う
明るさの表現には消しゴムを使います。
- 塗りすぎた部分を軽く消す
- 細いスティック消しゴムがおすすめ
- 消した後は周囲をなじませる
- 必要に応じてホワイトを重ねる
消しっぱなしにせず、整えてから仕上げることがポイントです。
花のバリエーションを作る
同じ色でも印象を変える方法
同じ色を使っても、塗り方で印象は変わります。
- 色の重ねる順番を変える
- 塗り方(線・くるくる塗り)を変える
- 赤紫や青紫をランダムに重ねる
これにより、自然で豊かな色味の花になります。
紙の白さをなじませる
全体に色が入ってきたら、
- 薄い色を全体にかける
- 紙の白さを抑える
白が浮いて見えないようにすることで、完成度が一段上がります。
さらに深みを出す仕上げ
最後に、黒をほんのり重ねます。
- 全体の奥行きが増す
- 立体感がより強調される
ただし、全体のバランスを見ることが大切です。
花だけ暗くすると不自然になるため、髪の毛など他の部分にも調整を入れましょう。
葉や細部の塗り方
- 黒い線が強い場合は白でなぞる
- その上から緑を重ねる
- 黄緑で葉脈を描く
これにより、柔らかく自然な印象になります。
まとめ
細部がリアルさを生む
今回のポイントをまとめると:
- 花びらの流れに沿って塗る
- 重なりの下に影を入れる
- 強弱で色に変化をつける
- ハイライトで抜け感を出す
これらを意識することで、
花びら一枚一枚の存在感が生まれ、リアルな表現へとつながります。
次回予告
次回は、次の4点でいよいよ作品を完成させます。
- 服
- 小物
- 背景
- 仕上げ
ご覧いただきありがとうございました。


