エモ塗りに挑戦!夕焼け空と女の子

今回は「夕焼け空と女の子」をテーマに、色鉛筆で塗っていきます。
使用する線画は、夕日の光が差し込む放課後の女子学生をイメージしたものです。

ヌリイロ公式サイトでは、すぐに塗れるダウンロード版と、塗り絵専用紙に印刷済みの線画の2種類をご用意しています。ご希望に合わせてチェックしてみてください。


いきなり本番が不安な方は、練習用の動画もあります。人物の基本的な塗り方、布のシワの描き方、背景の塗り方など、過去動画を参考にしてから挑戦してみてください。それでは始めましょう。

今回使用するのはホルベイン アーチスト色鉛筆」です。
使用色は近似色も併記しているので、お手持ちの色鉛筆で代用してください。



女の子の塗り方




夕焼けを主役に見せるため、女の子に夕日が当たっている表現から始めます。逆光の雰囲気を意識し、背景の空には黄色や山吹色、橙色を重ねていきます。

髪は茶色と焦げ茶で立体感を出し、耳の後ろや後頭部は暗くして奥行きを表現します。芯先を尖らせ、束感を描き込むと自然に仕上がります。明るい部分には黄色を薄く重ねて光を加えましょう。


カーディガンはグレー(ねずみ色)をベースに。まずシワの線を意識しながら塗り、ところどころ黄色の光を上から重ねると、グレー地に暖色の光が当たった質感になります。シワの縁に明るさを作ると布の立体感が出ます。逆光なので、身頃中央のボタン留め部分はやや暗めにしっかり塗り込みます。

黒はコントラストを強めるのに有効ですが、発色が強いので力を入れすぎないようにしましょう。

スカーフとリボンはをベースに、焦げ茶で影を添えて立体感を出します。塗りすぎた箇所は消しゴムで明るさを戻すと整います。

セーラー襟は青〜紺で。布全体を塗るときは芯の横を使って柔らかく、陰影を強めたい所は芯先で引き締めます。芯の角度を使い分けると表現の幅が広がります。


→ 【動画】布のシワの塗り方と考え方①~基本の考え方とリボンの塗り方~  

→ 【動画】布のシワの塗り方と考え方②~スカートとカーテンの塗り方~

 



顔の塗り方



まずピンクで影を置き、その上から薄い肌色を重ねて肌色を作ります。さらにピンクや茶色で陰影を調整します。塗り跡が残らないよう力加減に注意してください。

今回は学生らしくナチュラルに。眉やまつ毛、アイラインの太さ、瞳の色を変えるだけで印象は大きく変わります。好みでアレンジしてみてください。

印刷線をそのまま残さず、線の上から色を重ねると、完成度と統一感が高まります。


→ 【動画】【人物基本①】サラ艶髪の毛の塗り方と立体感出し方

→ 【動画】【人物基本②】肌と立体的な顔の塗り方【色鉛筆】  



夕焼け空の塗り方



空の上部1/4ほどをで塗り、上から橙色を重ねてグラデーションを作ります。さらに山吹色を加え、下の方に黄色を多めに置いて夕日の光を表現します。

雲は、下側に夕日の色上側に薄紫やグレーを入れて立体感を。必要に応じてをごく薄く足すと、光がより際立ちます。

雲を塗るときは芯の横でくるくると円を描くように、柔らかく塗ると自然です。空全体は、夕日の位置とグラデーションを意識しながら馴染ませていきます。


→ 【動画】背景の基本の塗り方

→ 【動画】夕焼け空と海の描き方




仕上げと微調整

全体に色が入ったら、暗さが足りない所は濃く明るすぎる所には色を薄く足すなど、バランスを見ながら微調整します。

ハイライトは消しゴムで明るさを起こし、その上からを重ねると効果的。肌にはお持ちの方はホルベイン「シェルピンク」を薄く重ねると、なめらかに整います。空にピンクを少し足すと、夕焼けのやわらかさが引き立ちます。


 



以上で完成です。今回は「夕日の光」をテーマに仕上げました。背景の雲はアレンジがしやすいので、色を変えるだけでも雰囲気が一変します。別の空模様に挑戦したり、背景を描き込みながら、自由に楽しんでください。


完成作品は、ぜひヌリイロの「みんなの塗り絵」に投稿してください。
皆さんの作品を見るのを楽しみにしています。ご視聴ありがとうございました。感想やリクエストもコメントでお待ちしています。

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