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「顔を塗っているのに、なんだか平面的になってしまう」
「どこに影を入れればいいのかわからない」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
実は、立体感のある塗りに欠かせないのは、線ではなく「面」で見ることです。
今回は、顔を立体的に塗るための大切な考え方、「面で捉える塗り方」についてわかりやすく解説します。
※使用する線画は、ヌリイロ公式サイト で配布しています。ぜひ準備して、一緒に取り組んでみてください。
なぜ顔が平面的になってしまうの?
多くの方は、線画を塗るときに目・鼻・口といったパーツごとに意識を向けがちです。
すると、
- 線をなぞるように塗る
- パーツごとに塗り分ける
- 広い部分をどう塗ればよいかわからなくなる
という状態になりやすく、結果として平面的な印象になってしまいます。
しかし、実際の顔には輪郭線やパーツの線は存在しません。
私たちが立体感を感じるのは、光と影による明暗の変化によるものです。
立体感の秘密は「面」にある
顔は、次のようなさまざまな面の組み合わせでできています。
- 額の面
- 鼻の面
- 頬の面
- 顎の面
- 目の周りの面
それぞれの面は向きが異なるため、光の当たり方も変わります。
つまり、
- 光が当たる面 → 明るい
- 光が当たりにくい面 → 暗い
というように、面ごとに明るさが変化することで立体感が生まれます。
白い箱で考えるとわかりやすい
立体感を理解するには、まずシンプルな立方体をイメージするとわかりやすくなります。
※図形そのものよりも、「面によって明るさが違う」ということが重要です。
白い箱だからといって、すべてを同じ白で塗るわけではありません。
- 光が当たる面 → 明るい白
- 側面 → 少し暗いグレー
- 影になる面 → さらに暗いグレー
このように、色ではなく明暗によって立体が表現されます。
まずは「固有色」を見つける
固有色とは、その物体が本来持っている色のことです。
例えば、
- 肌色
- 青いターバン
- 赤い唇
- 茶色い服
などです。
もちろん最終的にはこれらの色を塗りますが、最初から色にとらわれる必要はありません。
まずは、
どこが明るく、どこが暗いのか
という明暗の構造を捉えることが大切です。
白黒でも立体感は表現できる
フェルメールの代表作 真珠の耳飾りの少女 を白黒にしても、しっかりと立体感を感じることができます。
これは、色の美しさだけではなく、明暗によって形が表現されているからです。
つまり、立体感を生み出しているのは「色」よりも「明暗」なのです。
石膏像は「面を見る練習」に最適
美術室で見かける石膏像は、面を理解する練習にぴったりです。
特に角ばった石膏像は、
- 面の向き
- 明暗の変化
- 立体構造
がとてもわかりやすくなっています。
顔も立方体と同じように、たくさんの面の組み合わせでできていることが実感できます。
面で描く・塗る手順
1. 光の方向を決める
まず、光がどこから当たっているかを確認します。
2. 大きな明暗を捉える
細部を見る前に、全体の明るい部分と暗い部分をざっくり分けます。
3. 面ごとに塗る
額、頬、鼻などをひとつの面として捉えながら塗ります。
4. 境界をなじませる
面と面のつながりを少しずつ滑らかにしていきます。
5. 細部を描き込む
最後に目や口などの細かな部分を整えます。
広い部分にもたくさんの面がある
頬や額など、一見何もないように見える部分にも、実はたくさんの面があります。
この面の分割が細かくなるほど、
- 明暗の変化が繊細になり
- リアルさが増し
- 自然な立体感が生まれます
フェルメールの作品に学ぶ面のつながり
フェルメールの作品を見ると、線ではなく面の連続によって立体感が表現されていることがよくわかります。
明暗の変化が非常に繊細で、滑らかな面のつながりによってリアルな質感が生み出されています。
アニメ塗りも「面」でできている
アニメ塗りは、
- 面の数をシンプルにし
- 明暗をはっきり分けた
塗り方です。
境界が明確なので、面の構造がとてもわかりやすくなっています。
リアルな塗りと考え方は同じで、違うのは境界のなじませ方だけです。
- アニメ塗り → パキッとした境界
- リアル塗り → 徐々になじむ境界
アニメ塗りは、「面で見る」考え方を学ぶのに最適です。
面で見られるようになると表現の幅が広がる
「面で見る」ことができるようになると、
- リアルな塗り
- アニメ塗り
- ファンタジー作品
- 色彩豊かな表現
など、どんなスタイルでも立体感のある作品が描けるようになります。
色や雰囲気が変わっても、形をしっかり表現できるようになるのです。
まとめ
顔を立体的に塗るために大切なのは、
線ではなく、面で見ること。
- 顔はたくさんの面の組み合わせでできている
- 面ごとに光の当たり方が変わる
- 明暗によって立体感が生まれる
- 色より先に、明暗を捉える
この考え方を身につけるだけで、塗り絵の立体感は劇的に変わります。
次回は実践編!
次回は、実際の線画を使いながら
- どこが明るいか
- どこが暗いか
- 面をどう塗り分けるか
を一緒に実践していきます。
「面で見る」感覚を体感しながら、立体的な塗りにチャレンジしてみましょう!
※使用する線画は、ヌリイロ公式サイト で配布しています。ぜひ準備して、一緒に取り組んでみてください。
