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「立体感が出ない」「平面的に見えてしまう」——。
そんな悩みを解決するために大切なのが、“線”ではなく“面”で見ることです。
前回は、「面で見る塗り方」の考え方について解説しました。
今回は実践編として、実際に線画を使いながら、立体感のある塗り方を一緒に練習していきます。
※使用する線画は、ヌリイロ公式サイト で配布しています。ぜひ準備して、一緒に取り組んでみてください。
「面」で見るとはどういうこと?
塗り絵をするとき、つい線の中を埋めるように塗ってしまいがちです。
しかし、立体感を出したい場合は、“線”ではなく“顔の面の流れ”を意識することが重要になります。
例えば顔には、
- 光が当たる「明るい部分」
- 光と影の間にある「中間部分」
- 影になる「暗い部分」
があります。
今回は、顔を大きく3つの面に分けて考えながら塗っていきます。
まずは光の位置を決める
立体感を出すためには、最初に「どこから光が当たっているのか」を決めます。
今回は、左側から光が当たっている設定です。
そのため、
- 左側 → 明るい
- 真ん中 → 中間色
- 右側 → 暗い
という流れで色を作っていきます。
最初から細かく考えすぎず、まずは「明るい・中間・暗い」の3段階でざっくり分けることがポイントです。
線を囲わず、“面の流れ”に沿って塗る
線画に線が入っていると、その線を囲むように塗りたくなるかもしれません。
ですが、立体感を出したい場合は、線を囲うのではなく、“面の向き”に合わせて塗ることが大切です。
例えばおでこには丸みがあります。
線画のターバン部分や、おでこの輪郭線は、
「この方向に面が流れていますよ」
というガイドになっています。
その流れに合わせて色を重ねていくことで、自然な立体感が生まれます。
逆に、面の流れと違う方向に塗ってしまうと、肌のつながりが不自然になり、平面的に見えてしまいます。
色鉛筆は“線”ではなく“面”で動かす
肌を塗るときは、色鉛筆を細い線のように動かすよりも、“面”を使うように塗るのがおすすめです。
そのほうが塗り跡が残りにくく、滑らかな肌に仕上がります。
また、
- 明るい部分は軽く
- 暗い部分は少し圧を強めに
というように、力加減でも立体感を調整していきます。
顔はすべて曲面でできている
顔は平面ではなく、丸みの集合体です。
- 目の周りには眼球の丸み
- 頬にはふくらみ
- 鼻筋には立体的な面の変化
があります。
そのため、塗るときも“曲面に沿う”意識が大切になります。
目の周りなら、目のカーブに合わせて。
口元なら、口の流れに合わせて。
面の流れに沿って塗ることで、自然な立体感が生まれていきます。
線がない場合はどうする?
実際の線画には、面を示す線が入っていないこともあります。
そんなときは、頭の中で「3分割」をイメージしてみましょう。
例えばおでこなら、
- 明るい部分
- 中間部分
- 暗い部分
をなんとなく思い浮かべながら塗っていきます。
最初は、薄く補助線を描いても大丈夫です。
もし描きすぎても、薄ければ消しゴムで調整できます。
顔をシンプルな形で考える
鼻まわりの立体感が難しい場合は、複雑に考えすぎないことも大切です。
例えば、
- 額 → 丸
- 鼻 → 三角
- 口まわり → 四角
というように、シンプルな図形に置き換えて考えると、面の流れが分かりやすくなります。
立体感は、「形を理解すること」から始まります。
最初は“カクカク”でOK
下塗りの段階では、多少カクカクしていて問題ありません。
むしろ最初は、
「ここは明るい」
「ここは暗い」
をしっかり分けることが大切です。
そのあとで、境目を少しずつなじませながら、グラデーションを作っていきます。
グラデーションで滑らかな肌を作る
立体感を出すためには、暗さと明るさの“段階”を増やしていくことが重要です。
例えば、
- 明るい部分の中にも少し暗い色を入れる
- 暗い部分にもさらに濃い色を重ねる
- 境目をなじませる
こうして少しずつ色を重ねることで、滑らかで自然な立体感が生まれます。
暗さがあるから、明るさが引き立つ
立体感を出すためには、「暗い部分」を怖がらないことも大切です。
暗い部分があるからこそ、明るい部分が際立ちます。
逆に、全体が同じ明るさ・同じトーンになってしまうと、平面的な印象になります。
メリハリを意識しながら、
- 暗いところはしっかり暗く
- 明るいところは残す
ことで、自然と立体感が生まれていきます。
目にも丸みを意識する
目を塗るときも、“球体”を意識します。
例えば、
- 上側を少し暗く
- 下側を明るく
すると、透明感のある立体的な目になります。
目も平面ではなく、丸い形をしていることを意識してみてください。
まとめ|「面」で見ると立体感は変わる
立体感のある塗り方は、最初から細かく塗り込むことではありません。
まずは大きく、
- 明るい
- 中間
- 暗い
という“面”で分けて考えること。
そして少しずつグラデーションを増やし、滑らかにつなげていくことで、自然な立体感が生まれていきます。
「線を塗る」のではなく、
「形を塗る」。
この意識だけでも、塗りの印象は大きく変わります。
ぜひ一緒に、“面で見る塗り方”を練習してみてくださいね。


