塗りが上手い人は「面」で見ている! 色鉛筆で立体感を出す塗り方【実践編①】

「立体感が出ない」「平面的に見えてしまう」——。
そんな悩みを解決するために大切なのが、“線”ではなく“面”で見ることです。

前回は、「面で見る塗り方」の考え方について解説しました。
今回は実践編として、実際に線画を使いながら、立体感のある塗り方を一緒に練習していきます。

 

※使用する線画は、ヌリイロ公式サイト で配布しています。ぜひ準備して、一緒に取り組んでみてください。

 



「面」で見るとはどういうこと?

塗り絵をするとき、つい線の中を埋めるように塗ってしまいがちです。
しかし、立体感を出したい場合は、“線”ではなく“顔の面の流れ”を意識することが重要になります。

例えば顔には、

  • 光が当たる「明るい部分」
  • 光と影の間にある「中間部分」
  • 影になる「暗い部分」

があります。

今回は、顔を大きく3つの面に分けて考えながら塗っていきます。

 



まずは光の位置を決める

立体感を出すためには、最初に「どこから光が当たっているのか」を決めます。

今回は、左側から光が当たっている設定です。

そのため、

  • 左側 → 明るい
  • 真ん中 → 中間色
  • 右側 → 暗い

という流れで色を作っていきます。

最初から細かく考えすぎず、まずは「明るい・中間・暗い」の3段階でざっくり分けることがポイントです。

 



線を囲わず、“面の流れ”に沿って塗る

線画に線が入っていると、その線を囲むように塗りたくなるかもしれません。
ですが、立体感を出したい場合は、線を囲うのではなく、“面の向き”に合わせて塗ることが大切です。

例えばおでこには丸みがあります。

線画のターバン部分や、おでこの輪郭線は、

「この方向に面が流れていますよ」

というガイドになっています。

その流れに合わせて色を重ねていくことで、自然な立体感が生まれます。

逆に、面の流れと違う方向に塗ってしまうと、肌のつながりが不自然になり、平面的に見えてしまいます。

 



色鉛筆は“線”ではなく“面”で動かす

肌を塗るときは、色鉛筆を細い線のように動かすよりも、“面”を使うように塗るのがおすすめです。

そのほうが塗り跡が残りにくく、滑らかな肌に仕上がります。

また、

  • 明るい部分は軽く
  • 暗い部分は少し圧を強めに

というように、力加減でも立体感を調整していきます。

 



顔はすべて曲面でできている

顔は平面ではなく、丸みの集合体です。

  • 目の周りには眼球の丸み
  • 頬にはふくらみ
  • 鼻筋には立体的な面の変化

があります。

そのため、塗るときも“曲面に沿う”意識が大切になります。

目の周りなら、目のカーブに合わせて。
口元なら、口の流れに合わせて。

面の流れに沿って塗ることで、自然な立体感が生まれていきます。

 



線がない場合はどうする?

実際の線画には、面を示す線が入っていないこともあります。

そんなときは、頭の中で「3分割」をイメージしてみましょう。

例えばおでこなら、

  • 明るい部分
  • 中間部分
  • 暗い部分

をなんとなく思い浮かべながら塗っていきます。

最初は、薄く補助線を描いても大丈夫です。
もし描きすぎても、薄ければ消しゴムで調整できます。

 



顔をシンプルな形で考える

鼻まわりの立体感が難しい場合は、複雑に考えすぎないことも大切です。

例えば、

  • 額 → 丸
  • 鼻 → 三角
  • 口まわり → 四角

というように、シンプルな図形に置き換えて考えると、面の流れが分かりやすくなります。

立体感は、「形を理解すること」から始まります。

 



最初は“カクカク”でOK

下塗りの段階では、多少カクカクしていて問題ありません。

むしろ最初は、

「ここは明るい」
「ここは暗い」

をしっかり分けることが大切です。

そのあとで、境目を少しずつなじませながら、グラデーションを作っていきます。

 



グラデーションで滑らかな肌を作る

立体感を出すためには、暗さと明るさの“段階”を増やしていくことが重要です。

例えば、

  • 明るい部分の中にも少し暗い色を入れる
  • 暗い部分にもさらに濃い色を重ねる
  • 境目をなじませる

こうして少しずつ色を重ねることで、滑らかで自然な立体感が生まれます。

 



暗さがあるから、明るさが引き立つ

立体感を出すためには、「暗い部分」を怖がらないことも大切です。

暗い部分があるからこそ、明るい部分が際立ちます。

逆に、全体が同じ明るさ・同じトーンになってしまうと、平面的な印象になります。

メリハリを意識しながら、

  • 暗いところはしっかり暗く
  • 明るいところは残す

ことで、自然と立体感が生まれていきます。

 



目にも丸みを意識する

目を塗るときも、“球体”を意識します。

例えば、

  • 上側を少し暗く
  • 下側を明るく

すると、透明感のある立体的な目になります。

目も平面ではなく、丸い形をしていることを意識してみてください。

 



まとめ|「面」で見ると立体感は変わる

立体感のある塗り方は、最初から細かく塗り込むことではありません。

まずは大きく、

  • 明るい
  • 中間
  • 暗い

という“面”で分けて考えること。

そして少しずつグラデーションを増やし、滑らかにつなげていくことで、自然な立体感が生まれていきます。

「線を塗る」のではなく、
「形を塗る」。

この意識だけでも、塗りの印象は大きく変わります。

ぜひ一緒に、“面で見る塗り方”を練習してみてくださいね。

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